ハッセルブラッド５００Ｃ

製造年：１９６７年
レンズ：Carl Zeiss Planar 80/2.8, etc

概要：スウェーデン製のハッセルブラッドです。この５００Ｃはその堅牢さと耐久性でいまだに愛用者が多くいます。
製造初年は１９５７年です。１９４８年に１６００ｆが誕生してからおよそ１０年後の登場となります。その時点で５００Ｃの基礎はすでにしっかり出来上がっており、外観上も基本的な機能も現行機種と大きく変わるところはないと言って良いでしょう。たとえば５００Ｃ／Ｍ以降はピントグラスが見やすくなり、５００ＥＬからはモーターによる巻き上げ機構が搭載される、また２０００シリーズ以降は１６００ｆや１０００ｆのようにボディ側にシャッターが組み込まれたりもしましたがそれらはあくまでも派生機種といった印象です。
ハッセルブラッドを初めて使ってみようと考えている方には、この５００Ｃか５００Ｃ／Ｍがお勧めです。中古品の値段がこなれている上に品質も良いためです。調整、点検済みなどの履歴が分からない個体は出来れば購入後にオーヴァーホールされると良いと思います。当方のカメラは動作に問題はなかった反面フィルムバックに光線漏れがありました。幸い保証期間内だったため修理代の負担はありませんでしたが、現状渡しなどでお店の保証がない場合は買うのを控えるか、購入するのであれば修理、調整費用を予めいくらか見込んでおくとよいでしょう。
最近はネットオークションで安く手に入れることが可能となっていますが、最初は出来るだけ評判の良いお店で実際に手に取り不具合がないかどうかを確認して購入されるほうが安心です。
ハッセルブラッドの魅力はボディの精巧感に加えて豊富なカール・ツァイス製交換レンズ群の描写にあります。通常のセット販売であれば標準レンズとしてプラナー８０ミリがついてきます。標準レンズであるがゆえにその力は素晴らしく、素人が日常的に撮影するのであればこれ一本でほとんど間に合うはずです。それほどの大きさではないのにかなり重く、良質のガラスを沢山使っている手応えを感じさせてくれます。もっとも交換レンズをあれこれ揃えようと思っても中古品でさえ半端な値段ではないのでなかなか手が出ないです。

■　作　例
▼　カラー
▽　モノクロ